ビジネスに役立つ情報サイト。 ヤマダ電機法人営業部と連動し、中小企業に役立つ経営情報やIT情報を発信します。

RSSfeed

2016.05.31 (シャニム55号掲載)

Part 2 事業所の節電/LED照明 1

「電力小売り全面自由化」がスタート

オフィス電力需要の24%以上が照明
LED照明でその6割を削減へ

 

  • 一般的なオフィスの電力需要割合で照明は冬季33%にアップ
  • 照明のLED化が会社全体の固定費カットに直結
  • 直管形LED照明は電源の設置場所や工事の有無で3タイプに分類
  • LED照明の8大メリットを理解することで、適材適所の照明配置が可能に

 


最新モデルは電力6割カット

事業所の電力消費割合では、照明と空調機器のウエートが大きい。図1と2は資源エネルギー庁が推計したオフィスの電力消費内訳を示したもの。これによれば照明は夏季で24%、冬季には33%に達している。

空調機器と並んで2大電力イーターといえ、その節電策は固定費の圧縮に直結する。そのためにはLED照明への切り替えが、最も効果的な省エネ対策といえる。一般的な直管形蛍光灯との比較で、直管形LED照明の消費電力は平均50%以上の削減が可能だ。中には60%以上ものカットを実現したモデルもある。

また、LED照明は平均して4万時間以上もの長寿命であり、1万時間前後の直管形蛍光灯と比べた場合、ランプの交換頻度や購入頻度を大幅にカットできるメリットもある。

かつてのLED照明では、灯りのチラつきや配光角度の狭さ、そして平均演色評価数(Ra/物の色の再現力)の低さなどがウィークポイントとされていた。だが、それらも今ではクリアされ、光の質の面でも蛍光灯と同等以上まで進化している。

直管形LED照明には現状、3タイプが存在する。点灯に必須な電源を、内蔵するか外付けとするかで2タイプ。さらに内蔵モデルには配線工事の要不要で2タイプある(表2)。

省エネ性能を最優先するのであれば、配線工事が必要なモデルが望ましいだろう。工事不要モデルの場合、蛍光灯用の安定器が残ってしまい、ここにも通電され、わずかながらも電力を消費するからだ。

ただし、工事不要モデルはランプ交換だけで蛍光灯からの入れ替えが可能というメリットがある。配線工事ができない賃貸物件や、工事コストをかけたくない場合などには有効だろう。

工事が必要なモデルは、LED照明本来の省エネ効果を得やすいことは確かだ。その上で電源内蔵モデルは万が一のランプ・トラブル発生時でも、多くの場合、ランプを交換するだけで解決できる。

これに対して電源外付けモデルには、ランプ本体を軽量化しやすいメリットがある。このようにLED照明には、設置場所や用途に応じたモデルが複数用意されている。

以下ではLED照明の8大メリットをまとめた。これらを参考にすることで、最適のモデル選びが可能になるはずである。

 

図1 オフィスビルの電力消費内訳(夏季)

14-01

 

図2 オフィスビルの電力消費内訳(冬季)

14-02

出展:資源エネルギー庁推計

 

表1 LED照明と蛍光灯の違い

直管形
蛍光灯
交流(AC)電力を「安定器」で受け、安定器が電流を蛍光灯に合った値に制御。さらに蛍光灯の点灯に必要な開始電圧と、電極に適正な予熱電圧を供給している。
直管形
LED照明
安定器は不要だが、交流電力を直流(DC)に変換するための「電源(給電ユニット)」が必要。蛍光灯からの入れ替えに当たり、安定器を取り外す配線工事を必要とするタイプと、工事不要でランプ交換のみで交換可能なタイプがある。

表2 直管形LED照明のタイプ別メリット・デメリット

電源タイプ 電源内蔵タイプ 電源外付けタイプ
配線工事 必要 不要 必要
メリット ・トラブル発生時の対処が容易(多くの場合、ランプの交換で対応)。 ・蛍光灯からの入れ替えが簡単。工事不可のスペースにも設置可能。 ・電源を内蔵していないのでランプ本体を軽量化しやすい。
・安定器を取り外すため、本来の省エネ効果を得やすい。 ・トラブル発生時の対処が容易(多くの場合、ランプの交換で対応)。 ・安定器を取り外すため、本来の省エネ効果を得やすい。
デメリット ・電源を内蔵しているため、その分ランプ本体の重量が嵩みやすい。 ・不要な安定器にも通電するため、その分、省エネ効果が得られにくい。 ・トラブル発生時に、原因がランプか電源かを判断する必要がある。
・電源を内蔵しているため、その分ランプ本体の重量が嵩みやすい。 ・電源に原因がある場合、対処に工事が必要となる可能性もある。

 

 

<<前へ  | 次へ>>

記事一覧に戻る

 

goods_icon.gif