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2009.11.30 (シャニム29号掲載)

Vistaに不満を持つ全ユーザーに朗報! 本気で使いやすい「Windows 7」|IT使い倒し術

目からウロコ!IT使い倒し術
Vistaに不満を持つ全ユーザーに朗報!
本気で使いやすい「Windows 7」

フリージャーナリスト
高田伸一郎

 筆者はWindows 7を5月から使っている。RC(製品候補)版と呼ばれるテストリリース版だ。これをダウンロードしてメインマシンにインストールした。仕事柄、「新しいものは常にテストしなければならない」と言い訳しながらも、新しいものが出たら使ってみたくて仕方がない性分なので、うれしい作業なのである。

 しかし、実際にはいろいろと不都合も出た。例えばメイン機で使っているDVDマルチドライブが「ドライバーが見つからない」といって、インストール途中で止まってしまったのだ。結局、外付けDVDドライブからインストール。このマシンはDVDドライブが使えないマシンとして使い続けることになった。他にもネットワークが起動した時点では使えないことがある(使えることもある)という不安定な状態が続いた。

 もっとも10月22日の製品版販売時点では、このネットワークトラブルはおきなくなっているので、問題はなくなっている。1つ気がかりだとすれば、製品版を買ってインストールしても、すぐにパッチを当てなければならないのが面倒だ、ということかもしれない。

 すでにWindows 7のパッケージや、Windows 7搭載のPCを購入された方もいるだろうが、本記事では未購入の方に向けて、Windows 7のおススメできる点と知っておくべき点について、経験談をベースにお伝えしたいと思う。

使いやすくなったWindows Aero

 何といってもWindows 7のおススメできる点は、使いやすくなったWindows Aero(エアロ)というインターフェースだ。Aeroは、Vistaから導入された新しいインターフェースだが、Microsoftがこれを導入したことで、それまでのXP機が必要としていたPC性能よりも高い性能が必要になり、XP時代のマシンでは動かないことが問題視された。

 その後2年が経過し、2007年以降のPCであれば、おおよそWindows 7を動かすのに必要な性能は有している(ネットブックを除いて)。

 VistaのAeroには「ウィンドウが半透明になっただけ」という批判も多かった。「見た目は変わったが操作性が上がったとはいえず、PC性能だけは高いものを要する」ことが、Vistaがなかなか受け入れられなかった理由の1つだろう。

 しかしWindows 7のAeroは見た目だけではなく、操作性を上げるための機能が盛り込まれている。XPが買えず、仕方なくVistaを買ったというユーザーにとっては、この機能のためだけにVistaからWindows 7へのアップグレードをおススメできる。

 まずはタスクバーである。 Windows 7からタスクバーの幅が広くとられ、大きめのアイコンが表示され、プログラム名やファイル名は省略されるようになった(これまでのような表示に戻すこともできる)。

 複数のウィンドウを開いている場合でも、自動的に重なって表示されている。ただ、その複数の中から、どのウィンドウを自分が開きたいか、ということは、マウスをアイコンの上に載せれば、重なっているウィンドウが一覧表示され、その中から選べばよいのでわかりやすい。複数のExcelファイルなどを開いている場合は効率的に探せて便利である。

Aero SnapとAero Shuffle

 そしてAero Snap(エアロ・スナップ)とAero Shuffle(エアロ・シャッフル)の2つは、いわゆるマウスゼスチャーと呼ばれる機能だ。Aero Snapはウィンドウをドラッグし、画面の上下左右にマウスポインターをはみ出させると実行される。ウィンドウのサイズが変化するのだ。

 上にはみ出した場合には全画面表示に、下にはみ出した場合には最小化、そして左右にはみ出した場合には、それぞれ画面の横幅半分ぴったりに収まるようになる。この左右へのはみ出しが意外に便利なのだ。

 ハイビジョンの普及により、ディスプレイの縦横比は4:3から16:9(10)が主流になってきている。ワイド化した画面サイズを生かして、例えばExcelの表を左右に並べ、データをコピー&ペーストする作業を行なう場合も、Aero Snapなら画面の左右分割が簡単に行なえるので便利だ。

 また、たくさん開いてしまった時に、目当てのウィンドウだけを表示するのに使えるのが、Aero Shuffleだ。これも使い方は簡単。ウィンドウをドラッグし、そのままマウスを左右に振るのだ。それだけでドラッグしているウィンドウ以外は最小化される。デスクトップ上のファイルをドラッグして利用するようなアプリケーションを使う場合に便利な機能で、こういった機能がWindowsに標準で追加されたのはありがたい。

 Aeroだけでなく他の機能にも触れておこう。VistaでわずらわしかったのはUAC(ユーザーアカウント制御)だろう。新ソフトのインストールの際などに表示される「このプログラムを本当に実行してもいいですか?」という確認メッセージだ。

 VistaでもUACの設定を調整することで確認メッセージを止めることはできるのだが、Windows 7はUACの既定の設定が簡単になり、スライダーでセキュリティレベルを変更可能になっている。このあたりもVistaに不満を持つユーザーには、おススメできるポイントだと思う。

導入前に知っておくべき点

 Windows 7の導入にあたり、事前に知っておくべきもっとも重要な点は「メールソフトが標準では用意されていない」ことだ。OfficeインストールモデルならOutlookを使えばよく心配はない。だが、Officeなしのモデルにはメールソフトがインストールされていないのだ。

 これは単純にメールソフトのインストールを止めたということではない。Microsoftがクラウドコンピューティングを、今後の大きな戦略に位置づけていることの示唆なのだ。Microsoftは「Windows Live メール」というソフトを提供している。インターネットでこのソフトをダウンロードして、これまでのメールソフトのように使っても問題はない。

 しかし、すべてのメールはWindows Live メールというWebサイト上で同期できる。ブラウザ上でのメールのやり取りと、ソフトでのメールのやり取りが一体化するのだ。Live IDを取得すればアドレス帳を共有できるので、違和感なくメールソフトとブラウザを一元利用できる。

 Office2010では無料Web版が発表される予定であり、Microsoftは今後、Windows Liveを使って、クラウドコンピューティングを積極推進する計画だという。近い将来の、さまざまなアプリがWeb連動することに慣れるておくためにも、 今からこういったソフトを使うのもいいのではないだろうか。次号ではWindows Liveについて解説したいと思う。

 

—VistaからWindows 7へのアップグレードについて—

  Windows Vistaが動作しているPCをWindows7へアップグレードする場合、ハード面での性能不足ということは考えにくい。むしろPC本体よりも周辺機器 やソフトウェアの問題が大きいだろう。Microsoftからハードやソフトが対応しているかのチェックツールが提供されているので確認してみよう (Windows XPでも利用可能)。

 次にエディションの確認である。表を見てほしい。アップグレード用パッケージを利用する場合、 表で「OK」であればアップグレードインストールが可能だが、そうでない場合には新規インストール(カスタム)になる。この場合、ファイル、プログラム、 設定などが消えた状態になるので注意したい。

 また、32bit版か64bit版かも注意すべきだ。大半のユーザーがVistaは 32bit版で動作させていることだろうが、ここから64bit版へのアップグレードインストールはできない(新規インストールは可能)。

  メモリーを4GB以上利用したいということで、VistaからWindows 7へ移行する場合には、一旦ファイルやプログラムなどをバックアップしてからインストールする必要がある。その際、ファイル転送のツールが Microsoftから提供されているので利用したい。マイドキュメントやマイピクチャのファイルはバックアップ忘れが少ないだろうが、「ブラウザのお気 に入りデータ」「メールの設定情報やメールそのもの」「アドレス帳の宛先一覧」などは忘れがちなので注意が必要だ。

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■表) エディション対応表

エディション対応表

 

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