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2012.11.30 (シャニム41号掲載)

目からウロコ! IT使い倒し術 連載14

IT使い倒し術 意外に悩ましいパスワード管理
ツールを使えば安全・確実

 

 

フリージャーナリスト
高田伸一郎

 

 

 複数のIDを管理

「パスワード管理ツール」を使ったことはありますか? 様々なWebツールやアプリを使うようになり、IDとパスワードの組合せを非常に多くの場面で使うようになりました。

 パスワード管理は、以前より様々な問題点が指摘されています。最も悪い例としては、付箋に書いてディスプレイの横に貼っておくこと。今は多くの会社で禁止行為となっているようです。

 また、すべてのサイトで難しい文字列だけれども同じパスワードを使うという方法も多いようですが、どこか1つのパスワードが漏れてしまった場合、他のサイトのパスワードが知られてしまうという事態にも陥ってしまいます。

 そこで、できるだけセキュリティのレベルを高く、かつ管理を簡単に行なおうとするツールが「パスワード管理ツール」です。

 多くのソフトは、複数のサイトやアプリのID・パスワードをまったく別々のもので管理でき、加えて、それぞれのパスワードを、自分が覚えておける1つのパスワードで管理できます。

 今回は「KeePass Password Safe」というソフトを紹介します。本ソフトは海外開発のため、インストール時に日本語化の作業を行なう必要があり、インストールが若干難しいですが、機能も豊富ですので、ぜひお使いいただきたいソフトです。

 

インストール方法

 ①まず、今回は次のサイトからProfessional Edition KeePass 2.20.1 (2012/11/1現在のバージョン)をダウンロードしてください。Installer EXE for Windowsを選んでクリックすると別サイトにリンクしますが、3秒ほどでダウンロードが始まるはずです。

http://keepass.info/download.html

 ②また、日本語化ファイルをダウンロードします。先の画面の左メニューで「Translations」をクリックするか、下記URLにアクセスし、Japaneseの欄の右側[2.x]をクリックすれば、①と同様に別サイトにリンクして、3秒後にダウンロードが始まります。

http://keepass.info/translations.html

 ③「KeePass-2.20.1-Setup.exe」をダブルクリックしてインストールを開始します。最初に言語の選択がありますが、この時点では「English」を選んでください。あとは、そのままNextを選択していけばインストール完了です。

 ④最初の起動時に「Enable automatic update check?」というウィンドウが出ますが、これは自動的にアップデートするかどうかの選択です。通常であれば、Enableを選択して自動的にアップデートするようにしてください。

 ⑤一度、KeePassが起動しますが、右上のバツアイコンで閉じてください。

 ⑥ ②でダウンロードした日本語化ファイル「Japanese-2.20.zip」を解凍します。エラーウィンドウが開く場合があります。この場合でも[Continue]をクリックしてください。(図1)

図1

 

 ⑦Japanese.lngxというファイルができあがりますので、これをKeePassのインストールフォルダにコピーしなければなりません。通常のインストールであれば、次のどちらかのフォルダの中にコピーすることになります。

32bit OSの場合/

C:\Program Files\KeePass Password Safe 2
 

64bit OSの場合/

C:\Program Files (x86)\KeePass Password Safe 2

 このフォルダにコピーする際に「管理者として実行しますか?」と聞かれる場合がありますが、 [管理者として実行]を選んでください。

 ⑧[スタートメニュー]‐[すべてのプログラム]からKeePass2を選んで起動してください。

 ⑨[View]‐[Change Language]をクリックし、Japaneseをクリックします。

 ⑩言語変更には再起動が必要です。再起動しますか?という意味の英語メッセージが表示されますので、 [はい]を選んでクリックしてください。(図2)

図2

 

 これで日本語化してインストールが完了です。
 

 


ID・パスワードの登録

 ①まず、初めに[ファイル]‐[新規]をクリックし、パスワードデータベースを作成します。今回はkeepassdb.kdbxというファイル名で作成することにします。

 ②複合マスターキー(マスターパスワード)を設定します。

 このパスワードを忘れてしまうと他のパスワードが取り出せなくなってしまいますので、「覚えられるが難しいパスワード」である必要があります。ここだけは注意して設定してください。(図3)

図3

 

 ③データベースの設定はそのまま[OK]としましょう。

 ④エントリーの例などがサンプルで入っていますが、ここでは、筆者がいつも使っているGmailを登録してみます。左のメニューでメールを選び、メニューから[編集]‐[エントリーの追加]をクリックします。そして、 [エントリー]タブに下表の内容を登録します。もし、自分のGmailアカウントがあれば、自分のアカウント内容を使って登録してみてください。(表)


 

 ⑤データベースファイルを保存します。[ファイル]‐[保存]を選んでクリックします。これで、ID・パスワードの登録作業は完了です。

 

ID・パスワードの利用

 先ほど作成したGmailのエントリーを選択し、右クリックします。 [URL]‐[開く]を選べば、通常使用するブラウザでそのURLの画面が表示されます。

 そして、またKeePassの画面に戻り、Gmailのエントリーで右クリックして[自動入力の実行]を選べば、自動的にIDとパスワードが入力されログインします。

 今回は、紙面の都合上、簡単な使用方法しか説明できませんでした。今回のデータベースファイルをDropbox(Vol.39にて紹介)上に作成することで複数のPCで共有する方法や、ソフトを常駐することで前記の4のような自分で自動入力の実行をせずとも、お気に入りからアクセスした瞬間に自動的にID・パスワードを入力する方法なども用意されています。

 このほか、Mac版やiPhone/iPadアプリ、androidアプリなども提供されています。多くの端末で活用できますので、いろいろとお試しください。
 

 

 

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