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2012.06.10 (シャニム39号掲載)

節電対策機器特集 1  ビジネスプリンター

待機時の省電力化と稼働速度の高速化
総合的にレベルアップする最新モデル

出力速度や節電機能など、様々な進化で電力使用量を削減する最新モデル
高速出力やページレイアウト印刷が動作時間を短縮
節電性能を左右するスリープモード時の消費電力が低減。節電機能も搭載
消費電力の抑制と生産性アップを両立できるビジネスインクジェット

 

 デジタルOA機器の中では、多くのオフィスがパソコンと共に利用頻度が高いビジネスプリンターや複合機を節電対象としている。こまめに電源を落としたり、利用を控えたりといった努力の声も漏れ聞こえるが、できれば生産性を落とさずに負担も軽く電力削減に取り組みたい。

 この点、ぜひ注目してほしいのがメーカー各社の最新モデルだ。その理由は、消費電力はもちろん、トータルでの節電性能が飛躍的にアップしているからである。

 その実力は、装置寿命を迎えリプレイス対象とされる5年前のモデルに比べ格段に優れていることはもちろんだが、メーカーによっては数年前の機種と比べても、掛け値なしに向上している。最新機の省エネ性を節電のコツなどを交えながら解説していこう。

 

節電を実現する3つのポイント

 プリンターや複合機の節電を考える上では①スタンバイ(待機)時の消費電力低減、②動作時間の短縮、③節電を意識した機能の搭載──といった点を押さえておきたい。

 プリンターや複合機の消費電力カットを考える上で、最も大事なポイントは①スタンバイ(待機)時の消費電力低減である。

 一般的にはプリントやコピー、スキャンなどの、機器を使用している時間よりも、待機状態の方が圧倒的に長い。スタンバイやスリープ時の消費電力が低いほど、節電につながるというわけだ。

 最新モデルを勧める理由は、この待機時やスリープ時の消費電力が旧機種に比べて、大幅に低減されていること。例えば、センターマシンに相当する大型カラーA3機で10W前後、A4機では数Wレベル、そしてパーソナルユース機などではスリープ時の消費電力が1Wを切るモデルもある。

 また、ウォームアップタイムなども消費電力に関係するポイントの1つといえる。電源スイッチを入れた場合やスリープモード状態で印刷などの指示をかけた場合、トナーを印字するための定着器を予熱する工程が必要となる。この時間が長いと、電力消費量が増えるからだ。

 旧機種のウォームアップタイムは長く、A3機や一部のA4機などでは数分も待たされることもあったが、最新モデルでは軒並み短縮されている。

 電源オンからでも、大型のA3複合機で1分半、A4機では軒並み1分を切るレベル。スリープモードから復帰の場合は、さらに速い。こうした見えない部分でも省電力化されていることが最新機の魅力でもある。

②動作時間の短縮では、出力速度などの速さが問われる。当然、プリンターや複合機では動作時に最も電力を消費する。出力速度が速いほど稼働時間が短くなり、それだけ電力消費も抑えられるわけだ。大量に印刷することの多いヘビーユースのオフィスは、待機やスリープ時の消費電力と共に出力速度に注目したい。

 「理論上は消費電力を増やせば単純に出力も速くできる」(メーカー関係者)とされるが、それでは本末転倒。最新モデルは、旧機種とほとんど変わらない消費電力量でアウトプットスピードが高速化されており、節電だけでなく生産性アップも期待できる。

 プリントやコピー時間を短縮する際に、効果的な機能がページレイアウト(*1)だ。1枚の用紙に複数のページを集約して印刷できるので、出力時間の短縮はもちろん、用紙消費の削減にもつながる。この機能を搭載している機種は多いのだが、あまり注目されていないようだ。利便性が高く節電にもつながるので、ぜひ活用してみたい。

 集約ページ数は1面当たり2〜4枚を割り付けられ、自動両面印刷機能との併用により、8ページ程度(*2)を集約できるモデルが多い。見やすさなどを考慮しながら活用しよう。

 また、最新モデルでは③節電を意識した機能の搭載も進んでおり、積極的に活用することで、さらなる節電が可能となる。

 例えば、オートスリープモード機能だ。これは待機状態が一定時間続いた際に、自動的にスリープモードへ移行するもの。今では、全社がほぼ標準装備する機能といえる。だが、最新モデルでは、移行時間をユーザー側で変更できる機種が増えている。

 設定時間の幅などは機種により様々で、秒単位で調整できるものや数種類の規定値から選択するモデルなどがある。方式はどうあれ、1日の利用状況などを分析して使用頻度が高い時間帯は移行時間を長く、あまり使わない時間帯は短く設定することで使い勝手を犠牲にすることなく節電が可能だ。

 さらに、「節電ボタン(*3)」というスリープモード移行の利便性を高めた機能の搭載も進んでいる。

 このボタンを押すことで、一定時間待つことなく即時スリープモードへ移行できる。機器の操作後にワンボタンで節電状態に切り替えられるので、負担なく節電に取り組める。

 待機状態ではなくスリープモードなので、次に使う時に定着器を予熱する復帰動作は必要だが、前述の通り最新モデルではウォームアップタイムの速い機種が多く、生産性を大きく落とすこともないはずだ。

 

節電能力の高いインクジェット機

 最新モデルに入れ替えるだけで、大きな手間や負担なく節電につなげられることを、理解してもらえただろうか。

 節電への要求が強まる中、レーザー機などの最新モデルと共に、消費電力の低さで注目されているのがインクジェット方式を採用したビジネスプリンター(以下、ビジネスインクジェット)だ。基本的な節電性能である待機時やスリープ時はもちろん、動作時の消費電力も削減できる。

 例えば、インクジェット方式のA3カラー複合機が動作時に必要とする消費電力量は20W台。印刷イメージをドラムに投影し、用紙にトナーを定着させるレーザー機などでは、動作時平均500W前後の電力を消費するだけに、ビジネスインクジェット機の消費電力の低さが際立つ。

 このことは、導入時にも大きなメリットとなる。最大消費電力が大きいA3カラー複合機では、電力環境に多少の余裕を持たせるため、契約アンペアの見直しが必要となる場合もある。だが、ビジネスインクジェット機ではその心配がない。

 節電性能に加え、経済的な導入コストやランニングコスト、レーザー機にはない鮮やかな画像の発色性、フチなし印刷といった用紙対応力の高さなども人気だ。

 SOHOや小規模事業者のメインマシン用途と共に、レーザーモデルのサブマシンとしての買い増しニーズも旺盛だ。消費電力を抑えながらの生産性アップが可能なためである。

 特に、A3カラー複合機が人気という。そのメリットは、A3サイズの資料は原寸大、本や雑誌などは見開きのまま読み取れるので、何度も分割コピーやスキャンする手間が省けること。作業時間も短縮され、結果として、消費電力のカットにつながるというわけだ。

 いずれにしても、プリンターや複合機の節電については、まず、オフィスでの活用状況を分析してみることが必要だ。その上で、最適な最新モデルを選ぶというステップが重要だろう。ぜひ、ヤマダ電機法人コーナーに足を運んでほしい。最適なドキュメント環境を提案してくれるはずである。

(*1)「割付機能」など、メーカーにより呼び方が異なる
(*2)最大集約枚数は機種により異なり、最大16枚を割り付けられるモデルもラインアップされている
(*3)一般的な呼称。メーカーにより機能名が異なる。また、割り当てられている機能内容もメーカーにより違うケースがある


複合機やカラーレーザーからインクジェットまで!!
ビジネスプリンターの“プロフェッショナルスタッフ”が揃うヤマダ電機法人営業部
 

 

 

プリンターの節電性能を量る! 新指標「TEC値」とは?

 数年前から、ビジネスプリンターや複合機のカタログ、製品サイトなどを見ていると「TEC値」という指標を目にする機会が増えた。TEC(Typical Electricity Consumption)値とは財団法人省エネルギーセンターの「国際エネルギースタープログラム」に基づいた指標である。

 プリンターや複合機などのオフィス機器の消費電力を、概念的1週間(稼働とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフ状態の2日間)の電力量として算出。実使用に近い状態での消費電力を表した数値だ。値が低いほど節電性能が高い。

 TEC値が国際エネルギースタープログラムで規定された基準値を下回ると、同プログラムに適合した省エネ性の高い製品として認定される。

 ドキュメント機器の活用スタイルはそれぞれだが、一般オフィスなど比較的TEC値の算出方法に近い使用形態のユーザーには大いに参考になるはず。モデル選びに役立ててみよう。

●製品紹介

A3カラーLED複合機
低消費電力化など、TCO削減に大きく貢献

OKIデータ COREFIDO MC860dtn

A3カラーレーザー複合機
独自性実現する省エネと保守サービスが魅力

コニカミノルタ bizhub C200R

A3カラーインクジェット複合機
節電性能で話題のビジネスインクジェット

エプソン Offirio PX-1700F

A4モノクロレーザー複合機
消費電力の低減と多彩な機能の搭載を両立

ブラザー JUSTIO MFC-7460DN

A4カラーレーザープリンター
消費電力の低減と多彩な機能の搭載を両立

キヤノン Satera LBP7010C

 

 表 プリンター&複合機の掲載モデル主要スペック

 

 

 

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