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2008.05.20 (シャニム23号掲載)

患者の待ち時間を解消したい「予約システム最前線」

予約システム最前線

患者の待ち時間を解消したい
その思いで独自に開発した
「HeLios」&「SELENE」

「医療機関の待ち時間が何とかならないか」——。こう感じている患者は少なくないだろう。
医薬品卸大手の東邦薬品が開発した「HeLios」&「SELENE」は、
この課題を解消する画期的な予約システムだ。
ヤマダ電機は福岡コールセンターに東邦薬品専用回線を開設し、全面バックアップしている。

 

LXMATEHeLios△電話回線を活用した「LXMATEHeLios」。オプションでインターネット予約にも対応可能 だ。

 

「“患者さんの不満の第1位である医療機関での待ち時間。これを何としてでも解消しなければ”。その使命感から13年前に「LXMATE(エルエッ クスメイト)」を開発し、現在では『HeLios(ヘリオス)』を販売している。
また昨年からはインターネット予約システム『SELENE(セレネ)』をリリース。この間、多くのユーザーの意見を製品改良に生かしてきた。今後ともさら に満足いただけるシステムを提供したい」。

こう語るのは医薬品卸大手・東邦薬品の濱田矩男社長だ。東邦薬品は「全ては健康を願う人々のために」をスローガンに、医薬品や医療機器の卸販売をは じめ、 患者や医療機関のためのシステムを各種開発・販売している。濱田社長が語った「HeLios」や「SELENE」は、いずれも同社が独自開発した医療機関 向け予約システムだ。

図1)患者用の予約画面。受 診したい時間帯をピンポイントで選べる。

インターネット診療予約

HeLiosは主に電話を使った予約システムで発売開始から13年で約2000台の販売実績を持つ「予約システムのベストセラー」である。
一方、昨年から発売開始した「SELENE」はHeLiosで培った技術を基にしたインターネット&携帯電話による予約システム。医療機関には低コストの ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式で提供されることもあり、昨年秋以降、急速に売り上げを伸ばしている。

図2)何時に誰が予約してい るのかが一目でわかる管理画面。

予約状況が一目でわかる管理画面。

この両 者に共通することは「時間予約型」のシステムであること。 一口に予約システムといっても「時間予約型」と「順番予約型」の2つに大別できる。 HeLios、SELENEは時間予約型で患者が希望の予約時間帯(15分・30分刻みなど)をピンポイントで予約する。図1のように○月○日○時と明確 化できるわけだ。
これに対し順番予約型は、患者が予約を入れた時点で、そこから何番目に診療を受けられる、という権利を得られるに過ぎない。自分の診療が何時から始まるの かは分からず、実際に自分の順番がくるまで、結局は待たなければならない。

図3)SELENEは携帯電 話からの予約も簡単にできる。

携帯電話からの予約

「これでは真の意味で、待ち時間を解消することにはならない」。東邦薬品ではこのような背景から時間予約型の開発に着手し、HeLios、 SELENEを商品化してきたのである。

システム導入のメリット

HeLiosやSELENEを導入する一番のメリットは患者の待ち時間解消だ。このことは医療機関から見れば患者サービスの向上につながるわけだ が、他にもいくつものメリットを医療機関にもたらしている。

①待合室・駐車場などの混雑緩和
②患者の来院時間の平準化
③事前のカルテ出しが可能になる
④診療予定が立てやすくなる
⑤患者数の増加
⑥ホームページ制作サービスの提供など。

①混雑緩和は、患者が自分の受診時間の間際に来院するため、院内滞留時間が減少することで得られるメリットだ。
これは②患者の来院時間の平準化にもつながる。一般には朝一番や夕方に患者が集中しやすい。だが、HeLiosやSELENEであれば時間帯あたりの最大 予約者数が一定のため、特定の時間帯への集中を防ぐことができる。診療時間通りに終了できるようになり、導入した医療機関からは「残業時間が減ったとの声 が少なくない」という。

③事前のカルテ出しや④診療予定も、どの時間に誰が予約しているのかが分かる時間予約型ならではのメリット(図 2)。事前にカルテ出しを行なうことでスムーズな診療が可能だ。また、医師が翌日の診療計画を立てることもできる。特にインターネット型のSELENE は、医師が自宅から予約状況を確認することも可能だ。
⑤の患者数増加は、待たずに済むことで利便性を感じる患者にとっては、「多少遠方の医療機関でも、そちらを選ぶケースが少なくない」という集客効果による もの。また、スムーズな次回予約ができ再来院率向上にもつながる。

⑥のホームページサービスは、SELENEを導入すると、予約の入り口として利用できる簡単な医院紹介ページがついており、さらに、より詳細なホー ムページを立ち上げたいという場合にも、東邦薬品が格安で制作に応じている(3ページで5
万円〜)。
折しもこの4月からは「特定健診(いわゆるメタボ健診)」がスタート。健診希望者が医療機関選びをインターネットで行なうケースも多いだけに、ぜひとも活 用したいサービスである。

さらには、「治療目的の患者と健診目的の患者を予約段階で振り分けられれば、医療機関の業務も効率化でき、患者も混乱せずに済む。その目的で導入を 検討する医療機関が増えてきている」という。インターネットを活用した予約システムの導入は、時代の要請ともいえそうだ。

ヤマダ電機が全面サポート

このようにメリットの多いHeLios&SELENE だが、特にSELENEは、インターネットを利用したASP方式のため、医療機関がすでに持っているパソコンやネット環境でも活用は可能だ。だが、より最 適化したいというユーザーのために、パソコンやインターネット回線の導入・工事を、全国のヤマダ電機が行なっている。

また、東邦薬品は 医療機関や保険薬局の「レセプトオンライン請求」でもヤマダ電機との協業をスタートしている。周知のように厚生労働省は2011年から医療機関・保険薬局 の診療報酬・調剤報酬の請求方法をオンライン請求に一本化する。これに先立ち2009年4月から、レセプトコンピュータを持つ保険薬局のオンライン請求が 始まる。

これに対応するために東邦薬品では、ハード供給や設定工事などをヤマダ電機に依頼するサービスを開始した。特筆すべきは、オンライン請求用のパソコ ン供給やその光回線工事だけでなく、オンライン請求を始めるための設定作業まで、ヤマダ電機が担当することだ。
オンライン請求を開始するには、支払基金から送られるセットアップCDを、マニュアルを見ながら設定作業しなければならない。ここまでをヤマダ電機が担う ことにより、医療機関や保険薬局に負担をかけないサービスになる。何より全国に営業所を持つヤマダ電機であれば、万が一のトラブル対応も万全である。

オンライン請求への対応は避けて通れない道。それだけに、より利便性が高く信頼できるサービスの提供を、東邦薬品とヤマダ電機が協業で実現してい く。

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