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2007.10.20 (シャニム21号掲載)

市場の主流は「フルハイビジョン」へ | 薄型大画面テレビ

商品研究1
薄型大画面テレビ

出そろった'07年冬モデル!
市場の主流は「フルハイビジョン」へ

薄型大画面テレビが好調に売 れている。電子情報技術産業協会が発表した07年1-7月のメーカー出荷実績は、37V型以上の液晶が約82万台(前年同期比192%)、プラズマが約 47万台(同137%)だ。その人気は冬のニューモデルで、一段と加速しそうである。

 

 

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 薄型大画面テレビの'07秋冬モデルが出そろった。今年の傾向をひと言でいえ ば、地デジなどのハイビジョン信号をそのまま再現するフルハイビジョン(フルHD)モデルが、一気に拡充したことである。

 薄型大 画面テレビにはフルハイビジョンとハイビジョンの2タイプがある。だが、メーカー各社の新製品を見ても分かるように、この秋以降、主役は完全にフルハイビ ジョンへとシフトしてきた。

 さらに液晶テレビでは、倍速駆動技術の採用も急速に進んでいる。これは液晶の課題とされてきた残像感 を、コマ数を倍加することで低減する技術。昨年までのフルハイビジョンテレビには、これを搭載したモデルはなかった。だが、この春、シャープがフルハイビ ジョンの倍速モデルを発表。これに続けとばかり、この秋までに各社が倍速フルハイビジョンモデルを発表したわけである。

 また、フ ルハイビジョン液晶は、大画面モデルの充実ぶりも顕著だ。これまではシャープの独壇場ともいえた52V型超クラスにおいて、ソニー、東芝、三菱などが ニューモデルを投入。その一方で小型のものは32V型からフルハイビジョンを選べるなど、液晶は画面サイズの選択肢の多さもポイントである。

液 晶か、プラズマか!?

 一方、プラズマテレビは、パイオニアがついにフルハイビジョンテレビを発表 し、プラズマ主力メーカー3社のモデルが出そろった。
 中でもパナソニックのラインアップは強力だ。42V型から103V型までのフルハイビジョ ンを用意しており、プラズマのトップシェアメーカーとして、大画面の充実ぶりを大きくアピールしている。
 これに対しパイオニアは、コントラスト 20,000:1を実現するなど、画質の違いを大きく訴求している。また、日立は「録画できるフルハイビジョンプラズマ」として独自のポジションを追求。 進化した内蔵HDD機能として、iVポケット搭載モデルを拡充している。

 ここでユーザーが悩むのは、液晶か、プラズマかという点 だろう。特に50V〜52V型クラスは、各社の最新モデルがせめぎ合う激戦区だけに、機種選びは簡単ではない。
 43ページのスペック表は 50V〜52V型クラスの、各社の主力モデルを比較したもの。メーカーによって非公表の項目もあるため、一概には比べられないものの、これを見る限りでは コントラストや輝度などでプラズマが上回っている。
 コントラストは黒色の再現力を表すとされるだけに、そこにこだわりを持つユーザーには重要な 指標であろう。その能力は視聴する部屋が暗いほど発揮されるため、「シアタールームにはプラズマが最適」という支持者が多いわけである。

  その一方で、液晶は年間消費電力量が少ないという特質がある。52V型ではシャープとソニーの270kWh/年強に対し、50V型のプラズマは 500kWh/年前後。現状では大きな差がある。プラズマもハイビジョンでは省エネ性が大きくアップしたが、フルハイビジョンはこれからという状勢だ。こ の差は支払う年間電気代の差となるだけに、無視できないユーザーも少なくないだろう。
 このようにプラズマと液晶は、構造の違いから基本的な特質 が異なる。そのことを理解した上で、好みの映像を再現できる最適モデルを、じっくりと選びたいものである。

 

 

CEATEC JAPAN」レポート
より 「薄く」「美しく」「便利に」
近未来の薄型テレビが大集結!

  10月2日〜6日、千葉県の 幕張メッセでデジタルの祭典「CEATEC JAPAN」(以下、シーテック)が開催された。シーテックは「出展者の45%が、この日に向けて新技術や新商品を開発している。シーテックが最先端技術 の発信の場になっている」(電子情報技術産業協会・町田勝彦会長)というほど、IT&エレクトロニクス業界にとって重要なイベントだ。
 実際、今 年もさまざまな分野で注目すべき新技術や新商品が発表された。人気の薄型テレビ分野でも、各社がプロトタイプモデルを展示。薄型テレビの近未来像を提示す るものとして、来場者の注目を集めた。

 まずはソニーだ。シーテックの前日(10月1日)に有機ELテレビ「XEL-1」を正式発 表し、ブースは同モデルを前面に押し出す展開となった。XEL-1は11V型で最薄部3mmという超スリムボディ。12月1日から発売開始される。また、 ブースには27V型の有機ELテレビも参考出品されており、有機ELテレビの大画面化に向けた準備が、着々と進んでいることをアピールしていた。
  話題の有機ELに対抗するかのように、液晶テレビ陣営からも各社が、さらに薄さを極めたプロトタイプ液晶テレビを参考出品した。

 

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左:2月1日に発売される 11V型のソニー有機ELテレビ「XEL-1」(メーカー希望価格税込200,000円)。
右:ソニーは27V型の有機ELテレビも参考出品し た。

 まずシャープは、52V型の大画面プロトタイプを多数展示した。その薄さは20mm(最薄部)、最厚部でも 29mm、重量は25kgというコンパクトさが特長だ。また、画質面でもコントラストが10,000:1までアップしている。しかも、プロトタイプながら 年間消費電力量を公表しており、52V型で140kWh/年と大幅な省エネ性を実現。薄さや高画質化と並行して環境性能にもこだわり、そのスペックを公表 する姿勢は、シャープならではといえそうだ。
 

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左:シャープが参考出品した次世代52V型液晶テレビ。さ らなる「薄型」と「省エネ」を両立している。
右:シャープは世界最大の108V型フルハイビジョン液晶テレビも参考出品した。

  一方、日立は次世代薄型テレビとして32V型液晶モデルを参考出品した。現状の公表スペックは最薄部19mmと解像度がWXGAであること。薄さでは 1mmシャープを上回っている。同社では「09年度中の量産化を目指す」としている。
 

usugata4.jpg△日立の32V型次世代液晶テレビ。薄さは 19mm。09年中の量産化を目指している。

 ビクターも42V型液晶のスリムLCDテレビを参考出品。モジュール 最薄部20mm、モジュールベゼル(額縁幅))13mmというスペックを公表した。さらに、これとは別に同社は3倍速の液晶技術を世界で初公開した。市販 液晶は倍速120コマが当たり前になりつつあるが、その先をいく180コマのテクノロジーをいち早く公開することで、独自の技術力をアピールしていた。
 

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左:来年夏の発売が予定されているビクターの42V型次世代液晶テレビ「スリム LCDテレビ」。
右:ビクターは3倍速液晶技術を世界初公開。さらに切れ味鋭い動画再生をアピールした。

 ま た、小型次世代テレビの新たな方向性を示したのが東芝だ。燃料電池内蔵のポータブルメディアプレイヤーを参考出品した。これはメタノールを燃料とする小型 ダイレクトメタノール燃料電池を電源に採用しており、ワンセグ視聴時の再生時間は約10時間だという。燃料の注入だけで動作するため、これまでのような充 電の手間や時間が不要という利便性が注目できる。


 そしてプラズマテレビの フルラインアップを展示したパナソニックは、シーテック会場でBD(ブルーレイディスク)レコーダーのニューモデルを3機種発表した。MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載し、フルハイビジョン映像が最長で約18時間も録画可能だ(50GバイトのBD使用時)。しかも、既存DVDメディ アにフルハイビジョン映像を記録する機能も持っている。テレビのみならず、BDレコーダーも新たな局面に突入した。
 

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左:燃料電池を搭載した小 型テレビを出品した東芝。充電の煩わしさから解放される日も近い!?
右:パナソニックの最新HDD内蔵BDレコーダー「DMR-BW900」。実 勢価格は30万円前後、11月から発売開始だ。

 

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