ビジネスに役立つ情報サイト。 ヤマダ電機法人営業部と連動し、中小企業に役立つ経営情報やIT情報を発信します。

RSSfeed

2011.05.31 (シャニム35号掲載)

目からウロコ! IT使い倒し術 連載11

目からウロコ!IT使い倒し術
IT使い倒し術 ITサービスによる震災への備え
〜東日本大震災を受けて〜

 

 

フリージャーナリスト
高田伸一郎

 

 3月11日の東日本大震災におきまして、お亡くなりになった方に深く哀悼の意を捧げると共に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 私は当日自宅にて作業していたところ、大きな揺れを感じました。幸いにも建物が崩れるといった大きな被害はないエリアでしたが、それでも長く続く揺れが、大変な事態を予期せざるを得ませんでした。

 揺れが一旦収まった後に、電気・水道・ガスといったライフラインの確認を行ない、その後、すぐに家族の安否確認に入りました。その際に電話は固定・携帯共にまったく通じないという状況を認識しましたが、インターネットは利用できることから、Skypeで連絡を取れたことが幸いでした。

 もちろん、三陸海岸エリアの特に大きな被害のあったエリアでは、インターネットインフラも壊滅的な状態であったと伝えられており、直接的な被害にあってしまった場合には利用が厳しいかもしれません。それでも周辺地域にいる場合は、インターネットが安否確認の連絡手段として非常に有意義なツールです。

 今回は改めて皆さんにご紹介しようと思います。

 

1. Skype(スカイプ)

 Skypeはシャニム23号(2008年5月20日発行)でご紹介したIP電話ツールです。インストールが簡単なことや基本的に無料といったこともあり、世界中で多くの方が利用しています。カメラが付いたPCであればビデオ通話も可能で、最近ではおじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんとの連絡ツールとして雑誌などでも取り上げられ、利用が進んでいます。

 Skypeのいいところは利用者が多く、iPhone4やアンドロイド端末などのスマートフォンでもアプリが用意されており、簡単に利用できることです。

 直近では有料サービス(月額999円)ではありますが、グループビデオ機能も導入され、最大で10人までのグループビデオ会議を開催できるようになりました。

 震災対策として準備を進めるだけではなく、普段から活用できるツールとして、ぜひご利用いただきたいソフトウェアです。

▲Skype「グループビデオ」

●Skype

http://www.skype.com/

 

 

2. Twitter(ツイッター)

 シャニム31号(2010年5月31日発行)でスタート方法を紹介しましたが、震災直後から多くの情報が飛び交ったこともあって、一気に利用者が増えたました。確かにデマ情報が拡散したというマイナス面も否定できないところです。

 しかし、各地からリアルタイムで生の情報が届くツールとして活用されました。

 救助情報や避難所の説明など、現地の方へのサポート情報に加え、募金の呼びかけなど、支援する方たちの声も大きく広がりました。

 また、今回の震災では、地震だけではなく原発事故の問題もあります。

 原発事故の情報についても会見の様子がそのままツイートされましたし、原発に対する様々な意見が飛び交いました。

 このため、垂れ流しになっている多くの情報の中から、正しい判断をしなければならないことが、ユーザーに改めて問われました。

 その意味で、これからのインターネット利用における課題を浮き彫りにしたことも否めません。

 それでも首相官邸(災害情報)(@Kantei_Saigai)が被災後の各種公式情報を流すようになり、公的な機関もTwitterで情報提供するようになっていますので、活用すべきツールであると確信しています。

▲Twitter

●Twitter

http://twitter.com/

 

3. Facebook(フェイスブック)

 まだ、シャニムでは紹介しておりませんでしたが、Facebookは昨年後半から日本でも利用者が一気に増え始め、活用されてきているSNSツールです。

 SNSとはSocial Network Serviceの略。いい日本語訳があるわけではありませんが、敢えていえば「人と人とのつながりをインターネット上でも利用するサービス」のこと。

 (1)家族・友人・会社の同僚とFacebook上でつながる、(2)久しく会っていない同級生や先輩・後輩などがFacebook上で見つかる、といったことが利点です。

 「だからなんだ」という声も聞かれますが、Facebookでは不思議と(2)の部分で、思いもしなかった友人が見つかることが多く驚きます。

 そういった身近な人たちに簡単に自分の近況を知らせることができますから、震災後も安否確認に使われことが多かったツールです。

▲Facebook

●Facebook

http://www.facebook.com/

 

4. Google(グーグル)

 最後にGoogle日本の震災後の取り組みは、ぜひとも紹介しておきたいニュースです。Google日本では震災後、スタッフが迅速に多くのサービスを立ち上げました。

 その1つにPersonal Finderという消息情報を検索できるサービスがあります。また、各避難所の避難者リストの写真が投稿され、それをボランティアスタッフがデータ入力するといった形で、数万人以上の情報が随時更新されています(4月末現在では60万人以上)。

 また、直近ではペットの情報も登録できるAnimal Finderもリリースされ、緊急時から段々と日常生活ができるようになった方たちが必要とする情報も提供されています。

 また、本田技研工業株式会社・パイオニア株式会社とのデータ連動で、クルマに搭載されたナビの航行軌跡を地図上に表示して、どの道路が通れたかという実績データを見られるようになっていたり、現在では渋滞情報も確認できます。

 単なる検索サイトではなく、震災時に有用なツールを迅速にリリースしたGoogleには、頭が下がる思いでいっぱいです。

 万が一の災害の際、ぜひとも役立てたいツールだと思います。

▲Google「自動車通行実績情報マップ」

●東日本大震災特設サイト

http://goo.gl/saigai

 

 

<< 記事一覧に戻る

 

 

goods_icon.gif