ビジネスに役立つ情報サイト。 ヤマダ電機法人営業部と連動し、中小企業に役立つ経営情報やIT情報を発信します。

RSSfeed

2007.01.30

デジタルムービー(デジタルビデオカメラ)|最適の1台を選ぶポイント

商品研究2/デジタルムービー


4タイプの記録メディアから
最適の1台を選ぶポイントは何か

digital_movie1.jpg

デジタル技術の急速な進化を体現している家電の1つにデジタルムービー(デジタルビデオカメラ)がある。店頭を見れば各種のデジタル技術や最新規格を採用した商品が、数多く並んでいる。
デジタルムービーを大まかに整理すると、「画質」という観点からは、スタンダード画質タイプ(SD)とハイビジョンタイプ(HD)に分けられ、さらにHDにはAVCHDとHDVの2規格がある。
一方、映像を記録するメディアも、DVテープ、DVD、HDD、メモリーカード(SDカード等)と多彩だ。
こうした状況は選択肢の多さといえるが、「何を選べばいいのか分からない」というユーザーも少なくないだろう。
ここでは最適の1台を選ぶためのポイントを解説しよう。

使い方を明確化する

デジタルムービーを選ぶ際、決め手の1つになるのが、お気に入りのブランド(あるいは商品)であることは間違いない。自分が、これと見込んだモデルを選ぶことは、極めて自然な買い方である。
だが、そういうモデルが特にない場合はどうすればいいのか。まずは「どんな使い方をしたいのか」、自らの使用イメージをある程度明確にすることが重要だ。

特にメディアは、それぞれに長短があり、買った後で後悔することにもなりかねない。そのためにも、まずはどんな使い方が多くなりそうかがポイントだ。特に撮影後に、自分で見るだけか、他人にコピーを渡したいのか、編集までやりたいのか等を、じっくりと考えることである。
その上で次に重要な点が、画質タイプ選びだ。現状ではHD画質タイプとSD画質タイプの2つがある。画質の善し悪しだけをいえば、当然ながらHDが上である。だが、SDは価格がリーズナブルで、予算内に収まりやすいという側面がある。

ここで1つ考慮すべき点はデジタルムービーとは、現在の姿やシーンを将来に向け、画像として残すための道具であるということ。撮影行為は今行なうが、画像を楽しむ行為は将来の方がより大きいわけである。
そして、例えば子供が成長し、将来自分の記録映像を見る際には、テレビやレコーダーなどはHDが当たり前になっているだろう。その日のための記録映像を、HDで残すのか、SD画質で残すのか、という考え方である。
仮に、今はHDを視聴する環境になくても、DVDやDVテープであれば今はSD画質でダビングした画像を楽しみつつ、オリジナルのHD画像メディアを保存し、先行き高画質を楽しむことが可能である。

SDで残す方が時代感があっていいという考え方もあり、どちらがいいとは一概にはいえない。いずれにしても、ムービーという将来の楽しみへの先行投資を行なう以上、この点を考慮することも商品選びのポイントといえるだろう。
なお、ムービーのHD規格には現状、AVCHDとHDVの2つがある。簡単にいえばAVCHDはDVDやHDD、メモリーカードのためのHD規格であり、HDVはDVテープ用の規格だ。画質の差は、多くのメーカー関係者が「ほとんどない」と断言しているだけに、それ程こだわりがなければ、気にする必要はなさそうだ。それよりも、使用するメディアによって選べる規格が決まるだけに、メディア選びをより慎重に行なうべきであろう。

■デジタルムービー用記憶メディアの比較

DVD
[メリット]
・メディアの価格が比較的安い
・再生機(DVDプレーヤー等)の普及率が高い
・撮った画像をそのメディアのまま保存できる
・ランダムアクセスが可能

[デメリット]
・録画時間が短い (片面1層で約25分/HD画質・SPモード)

[ハイビジョン規格]
AVCHD
HDD
[メリット]
・長時間録画が可能(30GBで10時間以上/SD画質・SPモード)
・HDDレコーダーへの保存はアナログでしかできない
・パソコンへの画像データ転送が早い
・記憶メディアを買う必要がない
・ランダムアクセスが可能

[デメリット]
・別メディアにダビングしない限り保存に限界がある
・デジタルデータの保存にはパソコンが必要
・内蔵HDDが故障すれば撮影済みデータも消失する

[ハイビジョン規格]
AVCHD

DVテープ
[メリット]
・録画時間が比較的長い(60分~80分位)
・メディアの価格が安い
・撮った画像をそのメディアのまま保存できる

[デメリット]
・ランダクアクセスが不可能
・再生プレーヤーがムービー本体以外にはない
・編集や他メディアへのコピーなどが面倒

[ハイビジョン規格]
HDV
メモリーカード
[メリット]
・小型軽量
・振動に強い
・録画時間が比較的長い (4GBのSDHCカードで約60分/HD画質・HNモード)
・撮った画像をそのメディアのまま保存できる
・パソコンへの画像データ転送が早い
・ランダムアクセスが可能

[デメリット]
・メディアの価格が高い
・再生プレーヤーの普及率がまだ低い

[ハイビジョン規格]
AVCHD

<
br />メディア特性には長短

デジタルムービー選びで一番迷うのがメディアだろう。現状ではDVD、HDD、DVテープ、メモリーカード(SDカード等)の4つがあり、それぞれに長短がある。表はその主な違いをまとめたもの。
まず、「DVD」は撮影した画像をそのままDVDプレーヤーで再生可能という手軽さが魅力だ(HD撮影したDVDはBDプレーヤー等での再生)。またメディア価格も比較的安く(8センチDVD-R片面1層で400〜500円程度)、ランダムアクセスも可能だ。

ただし、記憶容量の少なさというネックがある。DVD-R片面1層にSPモードで撮影した場合、SDで約30分、HDで約25分だ。長時間撮影の場合には、複数のDVDメディアを用意する必要があるため、どちらかといえば気軽な撮影が多いユーザー向きといえる。
その点「HDD」は長時間録画が魅力である。容量30GBモデルの場合、SD画質のSPモードで10時間以上、HD画質のSPモードでも8時間以上である。DVDと同様ランダムアクセスも可能だ。
ただし、HDDに記録した画像は、DVDなど他のメディアにダビングしない限り、(記憶容量を超えての)画像保存ができない。

しかも、現状のHDDムービーはHDDレコーダーへのデジタルデータ転送ができない(アナログ転送のみ)。DVDなどへデジタルデータをダビングする場合はパソコンの使用が一般的だ。その意味では、撮影後の動画編集を想定しているユーザーに最適といえるだろう。

ハイブリッド型も登場

「DVテープ」は録画時間が比較的長く(60〜80分程度)、メディアの価格の安さ(60分で300〜400円程度)などが特長だ。前述した2つのメディアより歴史が長く、DVムービーの既存ユーザーの買い換えでは、過去のテープ資産を生かすという意味で有力な選択肢だろう。
ただしテープである以上、ランダムアクセスができず、巻き戻し・早送り作業が、ダビングや編集の際に必要である。ここをどう考えるかがポイントだろう。

最後の「メモリーカード」は、小型軽量で振動等に強く、録画時間も比較的長い。パナソニックのHDC-SD1は4GBのSDHCカード(大容量SDカード)に、HD画質のHNモードで約60分収録可能だ。もちろんランダムアクセスも可能で、パソコン編集のしやすさなどはHDDと同様である。
ただし、現段階ではメディアの価格の高さネックだろう。4GBのSDHCカードは現状、2万円近いようだ。長時間撮影のために複数枚持つとなると、経済的な負担もそれなりに大きい。HDC-SD1には4GBのSDHCカードが1枚付属してり、撮影後は付属カードから、こまめにパソコンなどへダビングすることが、当面のリーズナブルな活用法だろう。

このようにメディアには長短あるが、最近では複数のメディアに対応するモデルも発売されている。例えば日立のハイブリッドカムDZ-HS303は、1台でDVDとHDDの2メディアに対応。HDDに撮影し、その場ですぐにDVDへダビング可能だ。これならば撮影後の編集作業をわずらわしいと考えるユーザーでも、気軽にトライできるだろう。HDD容量が8GBとやや少ないが、その分、DVDダビングを迅速、かつ気軽に行ないたいユーザーに最適である。

一方、ビクターはHDDムービー「エブリオ」専用のDVDライターCU-VD1を発売。これも簡単なDVDダビングを実現している。日立のハイブリッドカムと比較した場合、筐体が2つになるため可搬性では一歩譲るが、HDDの容量は20GBや30GBのモデルを選択可能だ。HDDの特長である長時間録画をフルに生かしながら、簡単ダビングを行ないたいユーザーにお勧めである。

goods_icon.gif