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2011.02.28 (シャニム34号掲載)

目からウロコ! IT使い倒し術 連載10

目からウロコ!IT使い倒し術
IT使い倒し術 ケータイとは、どう違う?
人気沸騰中のスマートフォン

 

 

フリージャーナリスト
高田伸一郎

 

「スマートフォン」とは何か

 技術革新・日進月歩というキーワードはよく聞くものの、その恩恵や成果物を手にとって感じられるものの最たるものは、携帯電話といっても過言ではないでしょう。

 今や携帯電話でビデオ通話ができるようになり、文章、音楽、写真や映像までもが、どこにいても取り寄せられる。また、遠く離れていてもやりとりできる時代になりました。

 電話が一家に1台から、一人1台という普及台数に進んだのは、ここ10年の現象。そして、それはもちろん固定電話から携帯電話へ、時代の需要が変化したからでもあります。

 これだけ爆発的に普及したのは、電話という「離れた場所にいる人と会話できる」機能だけが必要とされたからではなく、メールという「離れた場所にいる人にすぐ文章を送ることができる」機能に加え、カメラを内蔵し、写真もすぐに送ることができるようになったことが最大の普及要因です。

 日本においては携帯電話はさらに進化が続き、様々な機能が加えられてきました。スケジュール管理機能や電卓機能などに始まり、NTT DoCoMoのiモード、auのEZWebといったサービスでインターネット上のホームページが携帯で見られるになり、カメラは動画も撮影できるようになりました。

 ワンセグTVも見られ、予約録画すら可能になり、直近ではおサイフケータイとして電子マネーのICカードが内蔵され、電車に乗る時、コンビニで買い物をする時などにも、携帯が利用されるようになりました。また、携帯のゲームも人気です。

 このように機能をどんどん追加してきたわけですが、海外の携帯電話に比べ、日本独自のサービスとして進化してきたことを指して、日本の携帯は「ガラパゴス携帯(略してガラケー)」と呼ばれるようになりました。

 対して、海外の携帯はカメラ内蔵程度までは進みました(多くはメール利用まで)が、インターネット接続できるような端末はなかなか現れませんでした。あくまで電話として使われ、高機能化はせず、特に発展途上国において固定電話網よりも携帯電話網をインフラ整備した方が全体コストが安く上がるということもあって、低価格の低機能端末が同時に普及したという側面もあります。

 ただ、やはり一定の普及が進んだ結果、高機能・高性能化を求めるニーズは世界も同様だったわけで、インターネット接続し、様々な機能を利用したいユーザーが増えてきたわけです。この世界的なニーズに対して、携帯電話メーカーは高機能携帯電話を「スマートフォン」という新たなカテゴリーの商品として発売しました。それが、ここ数年で、携帯電話業界に大きな波を呼び起こしているわけです。

 日本の携帯電話はスマートフォンではないのか、という話題もよく議論されます。機能面からいえば、他のスマートフォンと比べても十分に高機能・高性能です。

 しかしながら、ガラケーはスマートフォンとは呼ばれません。一番の理由は「海外で普及していないから」に尽きます。

 ただ、今後、海外の携帯電話がガラケーの機能を取り入れていくことは間違いなく、ガラケーもスマートフォンをベースに作られていくことで、両社の境界がなくなっていくことは間違いありません。

 

iPhone(アイフォン)

 スマートフォンの中で、ダントツの人気を誇る機種といえばApple社のiPhoneです。iPhone発売前のスマートフォンといえば、ビジネス利用のヘビーユーザー向きの機種しかありませんでしたが、iPhoneは一般のユーザーにも受け入れやすいデザインとインターフェースで、一気に普及しました。私も現時点で一番にオススメしたいスマートフォンはiPhoneです。

 iPhoneは3G→3GS→4とバージョンアップを重ね、スピードやカメラ性能、バッテリーの持続時間が向上してきており、日本のユーザー数が多いことからも、多くのアプリ(追加ソフトウェア)を利用することが可能です。

 問題点はSoftbankの回線がパンク気味であり、またエリア的に、他のキャリアと比べ、山間部などでの電波が入りづらい問題が解消できていないことでしょうか。この点はSoftbankも改善に力を入れている部分でしょうが、都内ではインターネット接続スピードが非常に遅いという問題も顕著になってきており、さらなる努力が必要です。

 また、PCがないとバージョンアップなどのサービスを受けるのが難しいため、単に携帯だけを買った場合、最新機能が使えないなどの問題もありますので、PCが必須という認識は持った方がいいところです。

相変わらずの人気「iPhone 4」
▲相変わらずの人気「iPhone 4」

 

Androidフォン(アンドロイドフォン)

 特定のAndroidフォンという機種があるわけではなくて、Googleが発表したAndroidという携帯端末用の基本ソフト(OS)を使った携帯電話を総称して、Androidフォンといいます。iPhoneがApple社の商品であることに比べると、Androidフォンは、各社がいろいろと発表しており、市場全体ではiPhoneを上回って出荷されている状況です。

 代表的な機種としては、DoCoMoのXperia(ソニー)、GALAXY S(サムソン)、REGZA Phone(富士通東芝)、auのIS03(SHARP)、REGZA Phone IS04(富士通東芝)、SoftbankのGALAPAGOS(SHARP)、HTC Desire(HTC)、DELL Streak(DELL)など。

 当初は海外メーカー製がほとんどでしたが、昨年から国内メーカーも発売を開始してきており、おサイフケータイ内蔵など、ガラケーとの融合が進んできている状況です。iPhoneでは対応していない機能や、また、Softbank以外のキャリアを利用したい場合には、これらのAndroidフォンが選択肢になるでしょう。

 決定的に何が違うのか、といえば、操作感の差です。iPhoneと比べると、まだAndroidフォンは敷居が高く感じる操作感かもしれません。慣れてしまえば、どうってことはないのですが、そこはiPhoneが直感的で分かりやすく、最初に慣れるまでの時間は短くて済むかもしれません。

 ただ、Androidフォンの進化は非常に早く、あと半年もすれば、多くの点でiPhoneと肩を並べ、追い抜く部分も出てくるようになるでしょう。そういった利点が随時バージョンアップして利用できるようになる、というのもスマートフォンの面白さかもしれません。

 買い換えるのではなく、バージョンアップして新機能が利用できるという点が、ガラケーと大きく異なる部分の一つです。

電子書籍機能も持つ「GALAPAGOS」
▲電子書籍機能も持つ「GALAPAGOS」

 

スマートフォンをススメる理由

 上記で紹介した以外にもWindows Mobile機や、Symbian機などもありますが、日本では今ひとつ普及が進んでいないので省略します。

 さて、ここまで説明してきたスマートフォンですが、私にはガラケーよりもスマートフォンを使うべきだと考える理由があります。それはインターネットへの接続がとても簡単で、ガラケーに比べ、非常にパワフルに利用できるということに他なりません。

 それまで、携帯サイトと呼ばれる専用のWebサイトを見るのが一般的でした。PCサイトを直接見る機能も付いているようになりましたが、なかなか使いづらく、多くのサイトは携帯で見ることができない、という状況も多かったのです。

 ところが、手元で簡単にインターネットへ接続し、ホームページを検索することができるようになりました。特にGoogle Mapを表示できる機能は、iPhoneでもAndroidフォンでも一般的な機能ですけれども、この便利さはぜひ一度体験していただきたい機能です。

 この他にもメールで添付されたExcelやPDF書類がそのまま読めることや、スケジュール管理をGoogle Calendarと連動して利用できるので、特別の操作をしなくてもPCからも共有して利用できることなどもスマートフォンならではの使い勝手です。

 皆さんも毛嫌いせずに、ぜひスマートフォンを使ってみて下さい。必ず、その圧倒的な便利さに、なぜ今まで使っていなかったのかを後悔するはず!?