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2010.09.10 (シャニム32号掲載)

企業向け「ツイッター活用」ノウハウ|ツイッターを始めよう2 法人編 PART1

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ツイッターを始めよう2 法人編

 

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PART1 企業向け「ツイッター活用」ノウハウ
フリージャーナリスト 高田伸一郎

ちょっとしたアイデアで
企業イメージや集客がアップ

 Twitterが時間つぶしに最適なツールであることは間違いない。しかし、その認識だけではもったいないほど、様々な利用形態が提案され、ビジネス利用についても、かなりの知見が得られてきている。

 PART1ではTwitterをビジネスにどう活用すべきかを考えてみたい。

 ソフトバンク株式会社社長の孫正義氏(@masason)がユーザーの声を直接Twitterで拾い上げ、「やりましょう」の一言で例えば「海外パケットし放題」のサービスを始めたり、「ソフトバンクショップ店員の態度がおかしかった」「ここのエリアでは電波が全然つながらない」といったクレームへ直接謝罪することで、ソフトバンクのブランド力向上につながった例として目立つ。

 社長が直接Twitterでユーザーに接触するというのは「孫さんだから」または「大企業だからできること」というわけではなく、中小企業の社長がユーザーからの質問やクレームに対応している例も増えてきている。

 ブログなどをやっていると分かるが、従業員の読者(Twitterでいえばフォロワー)も多く、社長が目指す方向性や考え方などを繰り返して説明するツールとしての役割を果たすことが多い。

 社長ではなく、企業アカウントとして担当者が会社の広報窓口としてTwitterを使うケースも増えている。
 注目すべきアカウントは、テーブルマーク株式会社 @TableMark(※旧:株式会社加ト吉 @KATOKICHIcoltd)や、「すき家」や「ココス」などを運営する「株式会社ゼンショー」の広報室長 @zensho_pr など。

 テーブルマークの場合、「うどん」を愛する会社とのイメージ定着に成功し、特に「加ト吉の冷凍うどんは置かないんですか?」という「魔法の言葉」をユーザーからスーパーの担当者に話してもらう活動は、全国に商品を流通しているメーカーならではの戦略ともいえる。

 同時に不祥事や残念な事件が続き、社名変更してイメージを一新するといった戦略にもマッチしており、Twitter活用の成功事例として確認すべきだろう。

 また、ゼンショー広報室長(@zensho_pr)さんで特筆すべきは、Twitter上で「吉野家」叩きが大きくなった際、「弊社の広報がこういうのは自分の首を危うくするかもしれませんが、吉野家さんというブランドがあってこそ、牛丼がここまでこられたと個人的には思います。経緯がどうあれ、牛丼業界を温かく見守ってください」という発言。これで「すき家」が大好きになったというツイートも多く見られ、ここのところの同社の躍進と無関係ではなさそうだ。

 このような企業アカウントは「中の人」の人間性を見られ、中の人のイメージが、企業イメージを創り上げてしまうという怖い面もあろうかと思う。しかしながら、一般企業がスポークスマンを置くためのツールという視点で見れば、大きな武器になるはず。

 「他社との差別化」や「当社から購入していただく理由」を確立できるツールとしてのTwitter企業アカウント。諸刃の剣との意見は否定しないが、インターネットによって経営のスピードが急速に上がってきている昨今、まずは「やってみる」という意識を持つことが大切だろう。

 では、企業アカウントは、どのようにビジネス利用すべきなのか?

 

目標とするべきこと

 企業アカウントの目標について、その1つに「フォロワーの獲得」があげられる。どの程度の規模まで集めるかは、企業形態によっても異なるが、まずは最初の目標としては1000人がいいのではないだろうか。

 これといった根拠はないが、1000人程度で特定エリアや特定分野で、該当アカウントが知られる存在になり、また1000人を超えたところから、毎日勝手に増えていくとつぶやくユーザーも多いので、第一目標値としては適当な数字といえよう。

 では、どうすればフォロワーが増えるのか?

 中小企業の場合、営業エリアが絞られるケースも多いだろう。特に飲食・サービス業の場合、ターゲットユーザーは周辺2~10km圏内が多いはず。そこで、まずは所在地の市町村に絞ってユーザーを把握することが効果的だ。

 Userlocal社の「まちツイ」というサービスでは、市郡別にフォロワー数の多いユーザーの一覧などを調べることができる。こちらの上位のユーザーをフォローして、つぶやきかけていくのも、エリア別にフォロワー数を増やす1つの手法である。

 また、他のユーザーのTLを汚さないことにも気を遣うべきだろう。

 リツイートは最小限にとどめ、つぶやきの多くは「@user名 返信」スタイルのリプライにすべきだろう。これなら返信先の相手と、返信先と発信先の両方をフォローしている人にしか届かない。何十件も普通につぶやいていると、相手のTLを埋め尽くしてしまいかねず、フォローを外されることも多くなる。

 何よりも「話しかける」ことが、フォロワーを増やす一番の近道。

 自社の取扱商品やサービス、競合製品や店舗名などを、検索してみよう。多くの人がいろいろと商品の使い勝手や感想、問題点などをつぶやいている。

 そのお礼や質問への回答を丁寧に行なうことで信頼につながり、フォロワー数は増えていく。

 「#followme」というハッシュタグを付けておくと、フォローしてくれる人が増える。これもノウハウの1つとして覚えておくべきだろう。

 

フォロワー数増加の次は?

 現実的な点でいえば、フォロワー数が増えれば、次は自社の簡単な告知をTwitterでも行なうようにする。

 タイムセールや「雨の日ビール1杯無料」といった販促などもTwitter向きだ。飲食店などはホームページやブログを充実させることが実際には難しいもの。Twitterであれば、顧客との情報のやりとりや新メニュー告知など、押し付けがましくなく宣伝できる。

 一時期、メール会員を募集するマーケティングが流行ったが、今後はTwitterフォロワーを増やすように転換し、店内告知もTwitter中心に行なうと、メール会員よりも簡単にフォロワーを集められるはずだ。

 注意点としては、メール利用者の数は携帯電話ユーザーの数だけいるが、Twitter利用者は絶対数がまだ少ないということ。当面はメール販促と並行するなどが必要だろう。

 Twitterのビジネス利用については、公式サイト上でもスペシャルガイドが用意されている。

 また、英国政府のTwitterガイドラインがよくできており、官公庁のみならず企業アカウントを始める方などにも、参考になることが多いだろう。邦訳はここで手に入る。

 実際につぶやいて企業イメージアップや集客を行なう前に、まずは情報収集策としてTwitterを始めるのがいいだろう。自社製品やサービス・競合情報、店舗名・企業名などを検索することで、驚くほどリアルでタイムリーな情報が入手できる。

 まずは使ってみることだ。そして、Twitterで新たな発見があったら、ぜひ編集部か @takadashin16 まで情報をお寄せいただきたい。
 

 

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